予防歯科に通うことにしたので経緯を書いてゆく

歯は全身の健康に影響するらしい

そういえばかれこれ10年以上も歯医者に行ったことがないことに、ふと気が付きました。私は比較的しっかりと歯磨きをするほうですが、それでもあちこち、黒ズミなどが気になります。もしかしたら気づいていないだけで、虫歯あるのかも、という心配もありますね。

よく、歯の健康は全身に影響するという話を聞きます。確かに、体内に色々なものを取り入れる入口ですから、きちんとメンテナンスしたほうがよさそうです。歯がすっきりとクリーンになれば、気分も晴れるかも、という期待も少々あります。最近は仕事などで煮詰まっていましたので、少し変化を求めていたのかもしれません。


村上春樹の小説で印象に残っているシーンがあります。主人公が何かのきっかけで、世間から離れて静かに過ごすというような場面です。主人公は、歯の治療をし、毎日10kmランニングし、何もせず過ごします。ぽってりとついていた脂肪が落ち、口臭がなくなった、というような話だったと思います。

その場面がどの小説だったか、どうしても見つからないんです。『ねじまき鳥クロニクル』だったか、『ダンス・ダンス・ダンス』だったか。『羊をめぐる冒険』だったか。とにかくその場面が頭に残っていて、歯の治療は、いつかしようといつも思っていたわけです。

閑話休題。


費用について(保険適用の場合)

気になる費用について先にご紹介しておきましょう。

なお、予防歯科には「保険適用」「保険外」があるそうです。どういう時に保険が適用されるのか、正直よく分かっていないのですが(汗)、私は今回、保険が適用されました。その前提で書いてゆきます。

  • 1回目(検査+クリーニング(半分)):3,470円
  • 2回目(虫歯治療+クリーニング(全体)):1,640円
  • 3回目(虫歯治療):1,430円

合計で6,540円。
これで口の中のオーバーホールが出来ると思えば安いものです。

今時歯医者はネットで予約できる

思い立ったら吉日とばかり、歯医者を探したわけですが、時代は変わりましたね。今時の歯医者はネットで予約ができるんです。

私が利用したのはこのサイト「EPARK」。グーグルで「歯医者 予約」と検索したらヒットしたので利用してみました。

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こういう感じで、地域などを入れると歯医者さんを探すことができます。このままネット上でポチリと予約。次の日になったら、歯医者さんからメールで「〇時に来院お待ちしております」というメールが届いて予約確認完了。

歯科衛生士によるカウンセリング

歯医者というのは、子供の頃からの習慣で、どうしても緊張してしまいます。治療台から見える、シルバーの尖った機器類がまた、圧迫感を醸しだしますね。しかし物腰の柔らかい歯科衛生士が看てくださったので、リラックスして受診できました。

カウンセリングは3つありました。現在、虫歯の自覚症状はありません。しかしこの機会に悪いところがないかどうか、隅々まで見てもらうことにしました。

レントゲン写真

歯と歯の根っこと、顎の位置関係を確認することができます。歯周病にかかっていると、歯の根っこが骨に完全に埋まらず、少し浮いたような状態になってしまうとのこと。私の歯も、奥歯のほうが少し浮いているということで、これが進行しないように、日々の歯磨きと、定期的なクリーニングに通うことを勧められました。

口内の写真

歯の表と裏側を写真撮影して見せてもらえます。やはり歯磨きが行き届かない部分に、黒ずんだ汚れがこびりついています。汚れはクリーニングで落とすことができるそうです。ただし放置しておくと歯周病の原因となりうるので、要注意です。

歯周ポケット

歯周ポケットというのは、歯と歯茎の間の隙間のことです。歯周病などで歯茎が腫れていると、この歯周ポケットが深くなるそう。私のポケットは2~3㎜ということで、まあ健康の部類に入るようでした。一安心。

歯磨き指導

カウンセリングのあと、歯磨き指導を受けました。私はもともと、デンタルフロスなども用いてしっかり歯磨きするタイプですが、やはり見てもらうといくつか欠点があったので、備忘録として書いておきましょう。

歯ブラシを当てる角度

少し歯茎のほうに傾けて、歯ブラシの角の部分をうまく利用して歯と歯茎の間をブラッシングする。下の歯の裏側はそれでも当てにくいので、歯ブラシを縦に使う。とにかく歯ブラシの角を意識。

歯ブラシの動かし方

出来るだけ小さいストロークで、歯ブラシの先端が暴れない程度に、細かく動かす。できれば一か所一か所、10ストロークずつくらい時間をかけて全体を磨く。

歯ブラシの強さ

歯にグイグイ押し付けない。軽く当てるようなイメージでブラッシングする。あまり強く当ててゴシゴシすると、歯茎を傷めたり削ったりしてしまう。

歯科医による診断

院長の歯科医に口の中を見てもらいました。なんと3つも虫歯があるとのこと。それから、20年近く前の治療(詰め物)が劣化しているようです。これらを今後治療してもらうことになりました。思い切って予防歯科に行くことにしてよかったですね。症状が悪化してからでは、生活に支障が出兼ねません。この機会にすっきり直してしまおうと思います。

虫歯の治療(通院2回目)+クリーニング

虫歯の治療

虫歯を2本治療しました。自覚症状のない軽度の虫歯でしたので、治療もすぐ終わりました。神経に届いているわけではなかったので痛みもなく、ホッとする事しきりです。それにしても治療器具のあの、キュイーンという音は、どうしても恐怖感をそそります。治療中、ずっと全身に力を入れていたらしく、終わったらぐったりしてしまいました。しかし、悪いところを直すというのは、予想していた以上に爽快です!

過去の虫歯治療の補修

10年以上前に治療済の部分、詰め物が劣化していたので詰め替えてくれました。これも一度、古い詰め物を剥がすというので相当覚悟していたのですが、無事痛みも(ほとんど)なく、補修完了。なんだか、口の中のオーバーホールをしているみたいで、だんだん楽しくなってきます。

クリーニング

これは快適な時間。高速回転するブラシのようなもので、歯の表面を綺麗にしてくれます。自分で磨いてもとれないような黒ズミまでピカピカにとってくれます。おかげで素敵な歯になりました。鏡の前で、ニッとして何度も確認してしまうほどです。

虫歯の治療(通院3回目)※最終回

虫歯の治療

残った虫歯を2本、治療しました。今回も神経に到達していた虫歯ではなかったので、痛みもほとんどなく、無事綺麗になりました。虫歯は早い段階で治療するに限ります。なにかため込んできた負債を清算したような気分でスッキリです。

まとめ

今回かかった費用は合計で6,540円。(保険適用)
口の中の総点検・オーバーホールが出来ました。口の状態は体全体の健康に影響があるという説もありますから、十分価値があると思います。

歯医者さんの話によると、半年~1年に一度くらいの頻度で診てもらったほうがよいとのこと。次はまた春先に行ってみようと思います。

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